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zoom RSS TSBR 52話

<<   作成日時 : 2009/11/15 02:39   >>

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-そのころ、女子テニス部の部室では-

「はあ………ここに来たまでは良かったけれど、この先どうしようかしら?」
電気も付けずに1人暗がりでそう呟くのは、長身の女、工藤楓(かえで)であった。楓は、その身長、喋り方、能力などから、クラスの姉貴的存在であった。それ故、楓に憧れる人物は男女関係なく多数存在する。
野球部の部室同様、鍵は顧問の先生が管理しているのだが、部員はスペアを持っているために入れるのだ。
「ここは部外者は入れないけれど、窓を壊されたら入れるからな……入るときは考えてなかったけど、男子が1人なら何とかなるけど、2人以上で来られるとさすがにヤバいし。でも他に隠れる所はないし…」
いくら鍵をしても、侵入が不可、というわけではないので、楓はこのままここにいることに不安を感じていた。
「……はぁ、ほたるはいいよなぁ。愛しの裕樹クンが守りにきてくれたんだからなぁ……」
楓は、野球部の部室に逃げ込んだ日比谷ほたるのことを考えていた。


今から2、30分前、楓がこの部室に入ろうとしたときのことだった。日比谷ほたるが息を切らして野球部の部室に到着したのだった。
「ほたる、あんたも部室で隠れるの?」
すると、呼吸の乱れが収まってきたほたるは、答えた。
「そうですよ。楓さんもですか?」
楓もそうであったが、ほたるも逃げようとはしなかった。特別、信頼関係があるわけでもないのに逃げなかったのは、もし入れ替わっても、そんなに嫌ではない、とお互いが感じたからであろう。
「ええ、そうよ。ここって、鍵があるからね。」
「そうですね〜。けっこういい隠れ場ですよね、ここ。」
「…でもほたる、あんた1人じゃ危なくない?窓を割られてしまったら、あんた1人じゃ対処できないんじゃない?もしよかったら、私といっしょに隠れないか?私ならある程度は対処できるし、どう?」
表向きにはほたるを守るということなのだが、実際のところ、楓としても2人いたほうが助かる、というのが本音だ。
そして、それを聞いたほたるの返事は、
「えっ!?で、でも、私、裕樹くんが来てくれるから、ここにいなきゃ…」
それを聞いた楓は、
「そう。それじゃあ、裕樹にしっかり守ってもらいなさい。私はこれで。」
「待って!楓さんも――――」
ほたるが言い終わるのを待たずに、この部室に入って来て鍵をすると、
「へえへえ、おアツいこと。」
とつぶやいた。




「…はぁ、今思えば、『私もほたるといっしょにいていいか?』って言えばよかったかな〜?気まずいとはいえ、裕樹と私(とほたる)で部室に立て籠もれば、男子が何人来ても大丈夫なような気もするしな…」
楓は今更ながら、先ほどのほたるとのやりとりのことを後悔していた。
「今からでも遅くないかな…でも、野球部の部室まではちょっと離れてるから、その間に狙われる可能性もある。それに、見つからずに着いても入れてくれるとは限らないし…そう考えると、やっぱりこのままここにいよう。」
楓は結局、テニス部の部室に居続けることを選んだ。

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