TSBR 40話 

-足下のマンホールから地下へ向かおうとした。-

このまま闇雲に出て行っても捕まってしまうだろうし、他に良い考えが何も思い付かなかったので、私はマンホールから地下へと逃げた。

「さっきから音をたてていたが、何を企んでいるんだ?どうせもうお前は―――」
剛は美貴がいるはずの場所まで来たが、美貴はそこにはいなかった。

「う、嘘だろっ!?」

そもそも、この辺りまで追い込んだのは確かだが、そこからは美貴の姿、声は確認できていなかった。
「一瞬のスキを突いて逃げたのか。それも、だいぶ前に―――?」




「ふぅ。危なかったわ。追って来られたらどうしようかと思ったわ。」
私は下水道の通路を歩いていた。
「追って来られなかったけど、当分は地上に出て行くのは危険ね。しばらくここで過ごさなきゃ…」

私がそう考えていると、
「美貴ィ、ここに逃げたのか~!もう逃がさねえよ!」
「!!!」
剛の声が響いてきた。
(まずい、早く別の出口を見つけて脱出しなきゃ!)

そう思って私は走り出した。




「はぁっ!はぁっ!はあっ!」
どれくらい走っただろうか。まだ地上への出口が見つからない。
どこまで行けば…そう考えていると、通路に一人の男が立っているのが見えた。
それは―

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